チェンマイで悠々として急げ!

カレン族の村から迷い出たクンター(爺様)のよれよれ、とぼとぼ「再生記」

2018年11月

タンブン

 早朝5時、友人がドアの外から声をかけて来たのでびっくりした。

 今朝も3時半に目が覚めていたので何も問題はないのだが、ローイクラトンをはさんだこの4日間、彼は早朝から深夜まで仕事に追われていたから、きっと疲れ果ててまだ眠っていると思い込んでいたのである。

 訊けば、今日は予約の最終日で、昼前にこのグループを空港まで送れば、とりあえずはお役御免なのだという。

 彼は、つい最近朝のウオーキングを始めたばかりなのだが、この4日間、歩きたくて歩きたくて仕方がなかったのだそうな。

     *

 今朝の気温は、26℃。

 空を薄い黒雲が多い、肌寒いくらいに冷涼な空気が心地よい。

 この時間、車の往来も少なく、のびのびと歩く事ができる。

 早朝から開店準備などに追われている顔見知りと声を掛け合いながら、しゃべりつつ進む。

     *

 気分がいいので、ついつい歩調が早くなり、距離がぐんぐん伸びて行く。

 振り返ると、友人が遅れている。

 おいおい、若いの。

 もう息が切れてきたのかい?

 だらしがねえなあ。

 その点、この爺様は高血圧や不眠症を抱えながらも、やけに元気なのである。

     *

 約1時間後。

 東の空から次第に明るんできた。

 閑静な住宅街に入ると、托鉢に回ってきた若い僧侶の前にひざまづいて、食料のタンブン(喜捨)をしている老若男女の姿が目に入った。

 遠目に見ても、その姿にはなにやら神々しいものが感じられた。

     *

 仏陀への参拝はともかく、素性もよく知らぬ僧侶に対して履物を脱いでひざまずくという行為は、日本人の私にとっては大いに抵抗がある。

 これは、一種の差別ではあるまいか。

 だが、タイの上座部仏教では、出家をして227もの厳しい戒律を守りながら修行を重ねた僧侶が在家者を悟りへと導き、在家者がそれをタンブンで支えるという考えが基になっている。
タンブン2

 従って高齢の在家者たちも、たとえそれが修行の浅い若い僧であろうと、夏休み体験出家の小坊主さんであろうと、おごそかにひざまづいて深々と両手を合わせ、にわか勉強の読経でも敬虔に受け止めるのである。
タンブン3

 不信心で不勉強な私には、タイの人々の深い信仰心の根源にまでは想いが至らない。

 しかし、何かをひたすらに信じて、それを毎朝のように倦むことなく実践する姿には、やはり人の心を動かすものがある。

 友と一緒のハッピーなウオーキングの途上に見かけたこの美しい光景は、私の心をさらにハッピーなものにしてくれた。

 おかげさまで。

 ありがとう。

 私はふと、誰にともなく、そう呟いていた。

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★クンター、今日のお薦めです。

th_お灯り

 明け方の3時、4時になってもまだ、時おり花火の爆音が響いてくる。

 夜通し飲み明かしたのか、それとも早起きしてローイクラトンの掉尾を飾ろうとでもいうのか。

 昨夜の市街地は、華やかな山車のパレードやピン川での灯籠流し、そしてコムローイ上げ、連発花火などで、さぞや賑わったことだろう。

 友人のウイワットも4台のワゴン車を率いて、30人にも及ぶ中国人旅行者の案内に奔走していたはずだ。

     *

 だが、私の隠れ家の周辺の田舎町では、人々が静かにこの祭りを祝っている。

 家々の門口や祠に線香やローソクを灯し、中には日本のお盆の迎え火のように七輪で薪を燃やしている人もある。

 最近のローイクラトンは、幻想的なコムローイ上げだけが妙に脚光を浴びているようだが。

 本来の意味合いは「灯籠流し」であり、水の神コンカーに祈りを捧げ、日頃の罪を謝罪する祭りだと言われている。

 けれど、この田舎町の人々の静かな振る舞いをみていると、そこには日本のお盆や精霊流しに通底する宗教観のようなものを感じずにはいられない。

     *

 日が暮れると、隠れ家の大家さんがアパートの入り口にある祠に線香とローソクを灯して合掌した。
th_祠


 そして、私の部屋の前にも小さな素焼きに流し込んで固めた愛らしいローソクを灯してくれた(冒頭写真)。

 ちょうど、軒灯が故障していたから、その小さな灯りは薄闇の中にふうわりと浮かび上がって、不意に私の胸を激しく衝いた。

 瞬時に、妻を亡くして以降の10数年間に及ぶ深い喪失感と狂躁と再生へのあがきが、走馬灯のようによみがえった。

     *
 
 つい、一昨日のこと。

 私のブログや著書を長年にわたって愛読し、事あるごとに励ましのコメントを寄せ、ついには毎年のようにご主人や友人と共に宿を訪ねてくれるようになった、ある女性読者の逝去を知らされたばかりだった。

 私は、大家さんの心づくしのこの愛らしいお灯明に手を合わせ、その読者、いや心の友に「せめて、安らかなれ」と祈りを捧げた。

     *

 そう言えば、バンコクからはるばるとオムコイまで車を飛ばして大量の本を届けに来てくださったOさんも、すでに亡い。

 村の中で、真に心を開いて私に接してくれた心優しき4人のカレン族の友も、若くして自ら命を絶ったり、病死したりした。

 なぜか、良い人ばかりが駆け足で通り過ぎて行く。

 「生き直し」を賭けた拠点を失い、またもやひとり遺された私は、これから一体、どうすればいいのだろう。

     *

 だが、妻が逝ったあとで、私は肝に銘じたはずだ。

 「遺された者こそ喰らえ!」と。

 浅ましくてもいい、見苦しくてもいい。

 ともかく喰らえ、そして先に逝ったものの分まで生きよ、生き続けよと。

     *

 考えてみれば、いまの私は、この小さな素焼きのお灯明のようなものなのかもしれない。

 燃え尽きてしまうまでの時間は、さほど残されていない。

 だから、か細くてもいい、頼りなくともいい。

 ただ己にできる範囲で、いまのこの瞬間、瞬間を風に吹き消されぬよう、懸命に命の灯を燃やし続けるしかないのである。

 君よ、たとえ心の内に暴風雨が吹き荒れようとも、ギリギリの孤絶の淵にひそやかに身を沈め、凛として燃えよ!

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★クンター、本日のお薦めです。
新版 愛、深き淵より。
星野 富弘
立風書房
2000-04-01

店先点灯

 昨日は、長年お世話になってきた年下の恩人と久しぶりに再会することができた。

 彼が初めて私に会いに来てくれたのは、まだ麺屋をやっていた時期。

 確か、金欠のために母屋の建設が中断していた頃だったから、実に6〜7年ぶりということになる。

 そういえば、村の暮らしを描いた著書「『遺された者こそ喰らえ』とトォン師は言った』(晶文社)を上梓した直後のことでもあったなあ。

     *

 とは言っても、メールや電話を通じてある共同作業にはずっと携わってきたから、「旧交」という感じはまったくしない。

 軽い挨拶と共に、いきなりの本音トークと爆笑の渦が巻き起こった。

 実際に顔を合わせるのは、わずか2回目にしか過ぎないというのに、この人の前では、どうしてこんなに素直に話しができるのだろう。

 まるで、学生時代の友人とでもしゃべっているような感覚なのだ。

 私は今回の離村に至った経緯を、恥も外聞もなく、呆れるほどに赤裸々に、一切を包み隠すことなく彼に語り尽くした。

 彼もまた、相当に赤裸々に語ってくれた、ように思う。

 それが、どうにも不思議でならなかった。
     
     *

 だが、やはり「お互い、年を取りましたなあ」という実感は拭えない。

 とりわけ、私は彼よりも4歳ほど年長なのだから、その印象は彼の受けたものの方がより深く、強いものだったに違いない。

 それでも、お互いの悲惨(?)なタイ体験やタイ女性からこうむった甚大な被害、ある共通の人物に振り回されたとんでもない体験などなどを爆笑を交えながら語り合っていると、心がみるみる若返ってくる。

 そこに向かい合っているのは、紛れもない二人の「(心は)青年」なのであった。

 私たちは朝の9時過ぎに某所で落ち合い、昼食をはさんで、なんと3時近くまで倦むことなく語り続けた。

 もしも彼に時間があれば、お互いに高血圧を抱えながらも、間違いなく酒を混じえての「夜の部」へと突入したに違いない。

     *

 夕刻に隠れ家に戻ると、近所の家々の軒先にローイクラトン(灯籠流し・イーペン祭)を祝う提灯が飾られている。
ランタン1

ランタン2

 日が暮れると、家々のまわりや玄関口などに直径5センチ足らずの薄い円形の素焼きに流し込んで固めたローソクに灯が灯された。
階段点灯

 日本と同様の線香花火を灯している人もいる。

 花火の音が轟き出した。

 その音に誘われて外に出ると、道沿いの商店の店先にもずらりとローソクが灯り、昼間は殺風景な通りが幻想的な祭りの舞台へと姿を変えていた(冒頭写真)。

     *

 夜空を仰げば、びっくりするほどに巨大な満月。
満月

 ローイクラトンは、陰暦12月の満月の夜に行われる祭りなのである。

 川方面の上空には、たくさんのコムローイ(熱気球式紙風船)が優雅な灯りをうかべながら、ゆらゆらと揺れ昇ってゆく。

 時折り空にあがる控えめな花火の音と、光の色彩の炸裂。

 ターペー門などの観光名所で行われる派手な演出ではなく、こうした郊外の田舎町で静かに営まれている昔ながらの祭りの形に触れることのできた貴重な夜であった。

    *

 部屋に戻ると、ひとりビールの栓を抜いた。

 親友のウイワットは、今夜は仕事で街に出ている。

 グラスを掲げた相手は、空漠とした私の心に、そして人生の再出発という新たなる「祭り」に温かな灯をともしてくれたこの親友と、再会した大恩人Xさんの二人であることは言うまでもないだろう。

 2回目の乾杯は、日本からいつも温かく見守っていてくださる二人の大恩人、そして年老いた心優しき我が姉に捧げた。

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お札の花

 夜空には、ほぼ満月に近い白い月が煌煌と輝いている。

 昨日21日は満月前夜。

 コムローイ(熱気球式紙風船)で有名になったローイクラトン(灯籠流し・イーペン祭)は、毎年陰暦12月の満月の夜に行われるしきたりだ。

     *

 今年の場合は、今日22日の満月の夜を前後にはさんでの3日間が行事化されているから、昨夜はいわゆる前夜祭に当った。

 近所の家々の玄関口には色とりどりの提灯が飾られ、今夜のろうそく点火を待っている。

 遠くから、花火の爆音が響いてきた。

 市街地では、すでにお祭り騒ぎが始まっているのだろうか。

     *

 これに先立って、私の隠れ家のある郊外の村ではタンブン祭が行われた。

 タンブンとは功徳、寄進などと訳され、一般的にはお寺や僧侶に対する喜捨のことをさす。

 通常はお札を入れた封筒、食物、市販のタンブンセットなどが喜捨されるわけだが、続々と辻の角にある集会所に集まって来た人々が抱えてきたのは、なんと山のような「お札の花束」である。
札と人

 この方式では、割った竹の先に大は1,000バーツから小は20バーツまで、色とりどりのお札を挟むのが一般的だ。
お札と人

 しかし、中には20バーツ札を丸めるように細工して独自の花束を作ったり。
20バーツ

 それらを紙で作った花の中に組み込んで、まるで前衛アート生花(?)のように見せている人もいる。
花束

 ともかくも無一物、最小限の身の回り品だけを手に家を飛び出して来た流浪の身にとっては、よだれを垂らして引きつけを起こしそうな衝撃的な光景なのである。

 咄嗟に右手を伸ばして、鷲掴みしたくなる衝動をかろうじて抑えた。

「これを全部タンブンするくらいなら、哀れな身の上のこの俺様にちっとでも分けてくれろよお!」

 思わず、そんな罰当たりな科白を呟いたのも無理からぬ境遇なのである。
ワニとムカデ
   
 仏陀の使者とされる縁起物のワニとムカデの旗を先頭に、隊列が組まれた。
出発

 色鮮やかな伝統衣装に身を包んだ老若の女性たちが、記念撮影に収まる。
記念撮影

 そのあとは、お決まりの自撮りである。
自撮り

 笛と太鼓の4人組楽隊が賑やかに音楽を奏で始めた。
楽隊

 この音楽に従って、華やかな行列はタンブンのためにしずしずと町外れの寺に向かって動き始める。
お供え

 ああ、無情!

 垂涎のお札の花束が、私の手から遠ざかってゆく。

 なんとか、一枚でも二枚でもこっそり抜き取る方法はないものだろうか。

 そんな浅ましいことを考えながら、いつかはやって来るかもしれない好機(?)を窺うべく、私もこっそりと行列の末尾に加わった。

 あ、そうだ!

 今日はとりあえず改心して真面目に仏陀様にお参りを済ませ、明日は強欲に念じつつ宝くじ様におすがりすることとしよう。

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カオソイ

 ご存知カオソイは、カレー&ココナッツミルクをベースに、黄色い生麺と揚げ麺をミックスして醸し出される複雑かつ玄妙なる味わいの「究極麺」でござ候。

 と、冒頭からいきなり力が入ってしまうほどに大好きなんですなあ、この爺様は。

 いわゆる「チェンマイ名物」なんて呼ばれて、有名店などもあれこれ紹介されているのだけれど。

 これまでに、一度も「これだ!」と納得した覚えはない。
   
     *

 ところがおよそ3年ほど前、かつて暮らしていたオムコイの町に、突如としてがんがんテーブルを叩いて喜びたいほどに美味いカオソイ屋が出現した。

 その絶妙なる味のコンビネーションは、軽薄ライター(若き日のワタクシもそうだった)が適当に書きなぐって紹介する「チェンマイの有名店」なんぞ、吹き飛ばすほどの迫力であったのだったのだった(爺様、興奮すると血圧が・・・)。

 ところが、この「オムコイの無名店」は、1年も経たぬうちに、これまた突如として閉店した。

 おそらく、味付けと骨付き鶏肉に金をかけ過ぎて、採算がとれなくなったのだろう。

 この点、爺様が2年ほどで潰してしまったクイティアオ(タイラーメン)屋の末路とまったく酷似しており、落涙を禁じ得ない。

 ああ、それから幾星霜、このカオソイ好きの爺様とテーブルを叩いて喜びたくなるような美味いカオソイとの衝撃的な邂逅は、ついに果たされる事がなかったのである。
     
     *

 ところが、どうだ。

 理不尽な日常に疲れ果て、山奥の村から逃れ出て、よろよろ、ふらふらと某所に隠れ住み始めた途端。

 それも、わずか3日目にして、しかも拍子抜けするほど、いとも簡単に。

 この衝撃的な邂逅が実現したのには、極度な不眠に悩まされ、眉をしかめながら死に損なっている爺様も、思わず破顔一笑せずにはいられなかった。

 まさか興奮してテーブルをがんがん叩きはしなかったけれど、大げさにも「ああ、生きていてよかった」と心中で叫ばずにはいられなかったのだ。

 人間、バンザイ!

     *

 ふう、ここでようやく本題である。

 要するに、近所の食堂なのである。

 専門店などではなく、麺類もご飯類もすべて扱う大衆メシ屋なのである。

 この掃き溜めのような場所に、とんでもなく美麗な鶴が潜んでいたのである。

 だから、食べ始める前にはなんの期待も抱いてはいなかった。

 小皿にたっぷりと盛られたパッカドン(高菜漬け)とホンデーン(紫ミニ玉ねぎ)の大雑把な刻みに、静かな気迫のようなものを感じただけだ。

     *
 
 スープをひとくち啜って、思わず唸った。

 タイ料理にありがちな不自然な甘みや、とってつけたような辛みが、まったくない。

 深いオレンジ色のスープの底に沈む生麺は、あくまでもまろやかで。

 その上にどさっと鎮座するキツネ色の揚げ麺は、カリカリと軽やかで。

 そこへ、ねっとりとした濃厚練り赤唐辛子をまぶし込み(これ、入れ過ぎると頭から火を噴きますぞ)。

 小皿に盛られた高菜漬けや刻み玉ねぎを、どさっと放り込む。

 最後にマナオ(タイレモン)をぎゅっと絞りかけ。

 添えられた箸とチョーン(アルミ蓮華)で、ぐちゃぐちゃとかき混ぜて。

 あとはモノも言わずに、ズルズル、ワシワシと無心に咀嚼を続ける元番頭さん、もとい、フリーダム爺様なのであった。

     *

 麺と具を八分がた平らげたところで、ふと気がついた。

 そうだ、京都へ行こう!

 じゃなかった、カレー飯にしよう!

 ご飯を5バーツ分注文して、残ったスープの中にばさっと放り込む。

 ぐちゃぐちゃとかき混ぜると、そこに現出したのは。

 日本のカレーライスに勝るとも劣らないはんなりとした味わいの、まさに爺様が求める究極の「タイラーンナー(北タイ)風カレーライス」なのであった。
カレー飯

 ああ、神様、仏様、カオソイ様!

    *

 ハァ、ハァ、ハァ・・・(息切れです)。

 すっかり興奮して書き忘れるところだったが、これがたったの30バーツなのである。

 飯を入れても、35バーツなのである。

 どうだ、どうだ、まいったか!

 かつて暮らしていたあの山奥の村のまずいまずいカオソイですら、40バーツもする物価高騰期なのである。

 それが、この「タイ第二の大都市」と呼ばれる市街地からさほど遠くはない近郊の町において、堂々たる、かつ正しい北タイ価格であるところの30バーツを堅持しているのである。

 無間地獄のごとき21世紀において、この涙ぐましい営業努力に脱帽せざるして、一体、何に脱帽せよというのだ?

 責任者よ、出て来い!

 そして、このカオソイにしっかりと土下座をしなさい!

     *
 
 ふう。

 今日も3時間しか眠れなかったせいか、興奮続きの爺様ではあったけれど。

 わが人生の新しき門出に巡り会った愛しきカオソイのことを紹介することができて、気分は朝陽のごとく爽やかである。

 ふん、ふふん、ふ〜ん♪

 今日の昼飯は、むろん、このカオソイに決まりだ。

     *

 やれやれ。

 この爺様、高血圧症患者にして、なおかつ極度の不眠症でありながら、食欲だけはいやんなっちゃうほど旺盛なんだからなあ。

 まったく、もう・・・。

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