週末の13日から始まるソンクラーンに備えて、近所のお寺でも準備が始まっている。
色とりどりの旗のようなものは「トゥン」と言って、干支が描かれたタイ式の幟である。
これには「先祖供養」の意味合いが込められ、まだ昇天できない迷い霊を改めて空へ送るという役割も果たすらしい。
川から運んだ砂で作る「砂の仏塔」には、土地に感謝するという意味が込められ、信徒の足裏について外に運ばれた土や砂を新年にお寺に戻す、という意味合いもあるらしい。
かつて住んでいた山奥の寺では、14日に多数の信徒がそばの川からバケツで砂をすくい運んで来ては、巨大な砂の仏塔を作っていた。
これもタンブン(功徳)の一種で、吉数の「3度運びタンブン」をやれば、重くて足腰がヘロヘロになった。
この「砂運びタンブン」を3年連続で一緒にやった爺様の良き理解者「ぷよよさん」も、今は亡い。
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残念なことに、この郊外田舎町の寺そばには砂が運べるような広い川はない。
いや、遊歩道のそばの小さな川からは掘れそうだったが、今は3面舗装のために大工事中だ。
だから、どこかから運んできた砂を効率よく使う為に、こうしてブリキの板で囲ったのかもしれないなあ。
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