守り仏

 
 明日10日、チェンマイ発のちょっとディープな情報紙『CHAO(ちゃ〜お)』(無料)の最新号が発行・配布される。

 爺様は、そこに「クンター流カレン族生活体験」というコラムを、およそ5年半にわたって連載してきたのだけれど。

 村を離れたため、ついに明日の号で最終回を迎えることになった。

 これまでご愛読いただいた読者の皆様に、厚くお礼を申し上げたい。

     *

 さて、昨日の記事「チェンマイフレンドリー・カーサービス始動!」にも書いたように、時を同じくして爺様は信頼できるタイ人の相棒を手助けして新しい出発を始めることになった。

 急遽、当ブログのタイトルを再び元の「チェンマイで悠々として急げ!」に戻したのは、GoogleやYahoo!といった代表的な検索機能に「チェンマイフレンドリー・カーサービス」と入力すれば、一発で表示されるという驚愕の事実が発覚したからである。

 つまり、目先の利に目がくらんだというわけだ。

 それに、「チェンマイ極貧楽園暮らし」なんぞというタイトルにして以降、日本にいる身内がいじめや村八分といったひどい迫害にあっているという恐怖の事実も判明したのである(嘘だけど)。

 爺様のFacebookには、誰かさんがこんなふざけた記事を書いている。

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【頭、大丈夫です!】

「おいおい、爺様ときたら、またブログのタイトル 変えちまったぜ。頭、大丈夫かあ?」
なんて、ご心配の向きも多いかと思いますが。
許してくだせえ、お代官さま!
 正直に白状します。実は目先の利に目がくらみました・・・。
というのも、Google検索でもYahoo!検索でも「チェンマイフレンドリー・カーサービス」と入力すると、一発でトップ表示されるという驚愕の事実が発覚したのであります。
しかも、前の 「チェンマイで悠々として急げ!」というタイトルで。
 うーむ。
 それに、「極貧楽園暮らし」なんぞというタイトルにしてからというもの、日本の身内たちがひどいいじめと迫害にあっているのですよお(嘘だけど)。
というわけで、見事に変節しました 。
どうです、立派でしょ?
この勇気! この軟弱さ ! この健気さ!

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 というわけで、ともかくも新たなる旅立ちである。

 その再出発を記念して、「チェンマイフレンドリー・カーサービス」のFacebookページに新しいコラムを不定期連載することに決めた。

 期せずして『CHAO(ちゃ〜お)』における連載終了と同時に、この新連載が始まるというのは、実に不思議な符号としか言い様がない。

 すでにお読みになった方も多いだろうが、Facebookをやらない読者の手間を省くために、そのコラムをここに全文転載したい。

 お代は、読んでのお楽しみ!

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【日本語ヘルパーボランティア・クンター(爺様)のお役立ちコラム】
         *気まぐれ連載*
 
 ★その① タイ人には訊けないチップに寄せる胸の内★

 このサイトでは友人の会社の宣伝だけでなく、皆様がより楽しく自由に旅するためのヒントになるような“お役立ち情報”を発信してまいりたいと思います。

 その第一回目のテーマは、皆様もきっと一度は頭を悩ませたことがあるに違いない「チップ」。

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 タイではそもそも、日本と同様にチップという習慣はなかったのですが、観光立国が進むにつれてこの悩ましい習慣がファラン(欧米人)によって持ち込まれるようになってきました。

 このチェンマイでもむろん、チップの習慣はもう当たり前のようになってきていて、その習慣を持たない日本人ツーリストがうっかり忘れたりすると、「キーニィアオ(ケチ!)」などとタイ語で陰口を叩かれたりするほどです。

 でも、それはタイ人、特に観光業に携わる人たちが「スレてきた」とか「貪欲になってきた」とかいうわけでは、決してありません。

 彼らは数多くの欧米人ツーリストと接するうちに、「チップ」というものが感謝の心を形にして表すものだということを学んだのです。

     *

 なぜなら、ファランはチップを手渡すとき、必ず「サンキュー!」という感謝の言葉をかけます。

 しかも、にっこりと微笑みながら・・・。

 彼ら以上に「微笑みの国」として喧伝されているタイランドの国民である彼らが、そのわずかな臨時収入と共にもたらされる微笑に、すっかり魅了されてしまったことは言うまでもないでしょう。

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 ところが、日本人ツーリストの中にはこのチップを手渡す習慣を「相手を見下ろす悪習だ」と勘違いしている人がいます。

 サービスを受けるたびに、いちいちチップを渡すのは面倒だという人もいます。

 確かに、欧米のレストランなどでは料金の1割程度という暗黙の了解があって、食事のたびにそれをいちいち計算するのが、特に疲れているときなどには「面倒だなあ」と感じることがあります。

 日本人の感性として、ちょっと照れくさいという感覚は、この私にもあります。

 でも、ちょっと待ってみてください。

 ここは日本ではなく、時差が2時間もあるタイランドというよその国なのです。

 日本人として慣れ親しんできた習慣、あるいは感性や感覚など自分の心情はさておいて、まず私たちは「この国にお邪魔させてもらっている」という感覚を決して忘れてはならないのではないでしょうか。

     *

 だから、「チップ」という小さな問題ひとつ考えるにしても、それを常に相手の立場に立って考えることが大切だと思うのです。

 さて、本題の「チップ」について結論を急ぎましょう。

 もしもあなたが、何かのサービスを受けたあとでチップを忘れたとしたら、そのタイ人は心底哀しい想いをするはずです。

 もちろん、期待していた臨時収入がなかったことにもガッカリするのだと思います。

 しかし、彼らが心の中で本当にガッカリするのは、決してお金の問題ではないのです。

「ああ、俺のサービスや態度が悪かったのかなあ」

「なにか、お客さんの気に障るようなことをしたのかなあ」

     *

 そうです。

 彼らはまずお金のことを考えているのではなく、自分に失態があったのではないか、落ち度があったのではないかと考えてしまう。

 チップがもらえなかった原因が、あくまでも自分の方にあったのだと考えて、心が傷つき、哀しむのです。

 こうしたタイ人の心情は、ただの旅行者にはなかなか理解できることではありません。

 しかし、タイで10数年間暮らし、日本人よりも日本人らしい律儀さをもつ心優しいタイ人相棒に恵まれたために、彼らの想いがよく分かるようになりました。

    *

 むろん、サービスや態度がひどく悪かった相手に嫌々チップを払うことはないと思います。

 彼(または彼女)自身の今後のためにも、そのまわりの仲間たちのためにも「チップ無し」で深く反省してもらう必要があるでしょう。
 
 それは欧米でも同じです。

 チップの額など、気にする必要はありません。

 日本にも「気は心」という素晴らしい言葉があるではありませんか。

 楽しかったな、良くしてくれたな。

 そんな想いが少しでも心に残ったら、小額でもいい、優しい笑顔と共にさりげなくチップを手渡してあげましょう。

 そのあとで味わう夕食のタイ料理は、たまらなく美味しいに違いありません。

 そして今頃は、その相手のタイ人もまた、家族と共に貧しくとも楽しい食卓を囲んでいるはずです。

*もしも、チェンマイで運転手付きワゴン車&乗用車が必要になったら!
【連絡先】 SV GLOW Co., Ltd.
*日本語専用電話 09-3291-0786 (広報支援ボランティア直通)     
*日本語専用e-mail : bestdrive-chiangmai@yahoo.co.jp
*URL : https://www.facebook.com/kunta2627/?modal=admin_todo_tour

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