チェンマイで悠々として急げ!

カレン族の村から迷い出たクンター(爺様)のよれよれ、とぼとぼ「再生記」

コーヒー探検隊

「このところ、急速にレベルが上がっているというチェンマイのコーヒー園を、どうしてもこの目で見てみたいのだ!」

 某月某日、バンコクでユニークなプライベートツアーを次々にヒットさせているTRIPULL代表の西尾さんが、血相を変えて我が隠れ家にやってきて、机をどん!と叩いた。

 うへっ!

 正直にいえば、この爺様、さほどコーヒーには詳しくない。

       * 

 だが、今から5年前、某雑誌の編集長だった彼が、やはり血相を変えてわが「オムコイ・バンブーハウス」にやってきて、

「クンターの全生活を隅から隅まで暴きたい! ついては、鶏を絞めるところを見せてくれろ! 頼む、頼む!」

と、なにやら訳の分からないことを口走りつつも。

 大混乱の狂躁の刻が過ぎてみれば、実に冷静で品格のある美しい記事を書いてくれたという深い恩義があった。

 ここで酬わなければ、なんのおのこぞ!

       *

 そこで爺様、すっくと立ち上がって痛む腰をさすりつつ、

「やりましょう、やりましょう! 今すぐに! これこれ、相棒のウイワットよ、すぐさま屈強の男衆を揃えて、探検隊を組織するように!」

 大枚100両をぽーんと放り出し、西尾さんの両手をがっしとつかむと、男泣きに泣き出したのだった。

      *

 かくして今、わが「チェンマイコーヒー探検隊」は、誇らしくも嬉しくも、このタイランド最高峰(2,556メートル)の山麓中腹に降臨した。

「この山の彼方の渓流の奥の奥に壮麗なる大滝、小滝ありて、これらを艱難の果て、みんごと踏破し終えてのちに“こおふぃ”なるものの実、実に赤きルビーのごとく光輝を放ちつつ、たわわに成り茂る桃源郷ありとて」

 連綿と語り継がれきしかの「ドーイ・インタノーン“こおふぃ”伝承」を一筋の頼りとして、我らは往く、幻のチェンマイコーヒー、その真髄を求めて!

せせらぎ2

コケの若葉

2番目の舐め滝


*掲載動画は、美しい渓流沿いのトレッキング道をいきなり塞ぐように現れた中型の滝である。伝承の正しさに、爺様の手は震えに震え、ズーム操作は間違えるわ、西尾さんに感想を聞くのを忘れてしまうわ、散々の出来であった。見苦しくって、ごめんなさいねえ。
 http://www.facebook.com/kiyoshi.yoshida.752?ref=tn_tnmn

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★クンター、今日のお薦めです。
とにかく、おいしい珈琲が飲みたい
中川 ワニ
主婦と生活社
2015-11-27



冒頭幸せ

 本人はなんにも知らぬままに、爺様がFacebook内に創設した「チェンマイ・カオソーイ愛好会」の初代キャンペーンガールとして、八面六臂の活躍をさせられてきた「迂闊の人」。

 このままずっと、彼女とカオソーイの蜜月関係は続くものと思っていたのに、突然、帰国の報がもたらされた。

 今月4日付けの記事でも書いたように、彼女はミャンマーへ旅のあとでチェンマイに入った。

 だが、着いた早々の夜に足首を捻挫してしまい、松葉杖、今風ギブスという重装備で、屋内養生を余儀なくさせられたのだ。

      *

 自分でも、ネットで仕入れた情報をもとに色んなマッサージなどを試してみたらしい。

 それが悪かったのかどうかは分からないが、2週間半ほど経っても経過は芳しくない。

 ちなみに、医師の診断は「全治3週間」だったはずだ、

 そこで考えた挙げ句、いったん日本に帰国して知り合いの整体師にその傷を委ねようと決断した。

 チェンマイのあとにはラオスへの旅も予定していたのだから、いかに「迂闊の人」とはいえ、気の毒なことになったものだ。

 むろん、アルコールが傷の回復に良くないことは分かっている。

 しかし、本人がどうしても一緒に飲みたいと駄々をこねるのだから、海のように深く広い恩情の人であるところのこの爺様が、この「迂闊難民」を無下に見捨てるわけにはいかない。

 そこで嫌々、もとい、「喜んで!」、今はなきタイウエイ・ゲストハウスの残党どもに声をかけた。

 呼応したのは、私が13年前に初めてチェンマイにやった来た際、バンコク発の夜行バスの中で偶然に知り合った塩谷さん。

 そして、その後移ったタイウエイで同宿になり、これまた今はなき「オムコイ・バンブーハウス」の宿開きにも駆けつけてくれた徳さんだ。

      *

 私を含むこの残党3人が、あれから10数年経ったいまも、こうしてチェンマイに集い寄り合っていることは、まさに軌跡としか言い様があるまい。

 そうして、今夜の主役である「軌跡の人」はこれらタイウエイ・ジェラ紀からはるか遅れること数世紀。

 化石化寸前の「タイウエイ」と「バンブーハウス」という、旅人にとっては歴史的記念碑とも呼ぶべき二つの宿に泊まり合わせて、この残党どもとも知り合うという不幸な、もとい、幸福きまわりない歴史役回りを担ったのであった。

     *

 ふう、やれやれ。

 やっと、酒が飲めるわい。

みんなで


 取りあえずは、ビールで乾杯だ〜い!

 それぞれが好みのビール(約一名は水)を注文し終えたところで、主にビアチャン(象印ビール)を勧める「ビール飲め飲め促進係」のきれいなお姉様が登場した。

ビアガール


 彼女、同性の「迂闊の人」から見ても相当な美形なのだそうで、すっかり女性アレルギーになってしまった爺様。

 この夜初めて「女性でもきれいなお姉さんにお酌をしてもらうと、胸がドキドキするくらいに嬉しい」という驚愕の事実を知らされたのであった。

      *

 つまみは、爺様の大好物であるヤムカイダオ(キュウリ、トマトなどの生野菜と手でちぎった目玉焼きを唐辛子の効いた甘酸っぱいソースであえたバカウマ・サラダ)。

 それに、プラーニンなどの養殖魚の中では最高の気品と淡白な味わいを誇るオレンジ色の鱗をもつプラー・タプティンのハーブ添え唐揚げ。

ザかな唐揚げ


 そこへ、なぜか注文していないはずの同じくプラー・タプティンの蒸し焼きが乱入する。

魚蒸し焼き


 相棒のウイワットが糾すと、ウエイトレスが記入ミスをして行き場のなくなった料理を、我々無知な日本人に押しつけようと云う策略であったらしい。

 だが、すっかり酔った番頭さん、もとい、「フリーダム老年ノマド」のクンター吉田、この過ちをタイ人、もとい大人のごとく悠揚として受け入れ、すぐさまそのとろけるような女体、も、もとい魚体に愛撫の手を、もとい、もとい、愛の手を差し延べたのだった。

蒸し焼き


 ビアチャン党のはずの徳さんは、美形お姉さんの思わぬビアシン(獅子印ビール)混入手口に狂喜乱舞し。

徳さん飲む


 水で酔った塩谷さんは、13年前と変わらぬ姿でニコニコと微笑み。

徳&塩谷


 ハイテンションの「迂闊の人」は、懸命に否定しながらも奇妙な論理でダンナの惚気(のろけ)話を繰り返し。

 ちと呂律の回らなくなってきた爺様は、最初の登場時点から怪しいオーラを発してきた仲居頭みたいな女性が、突如として超絶技巧の歌い手に変身したことに驚愕し。

謎のおかみ

唄のお姉さん


 明日のスコータイ行きを控えた相棒は、お仕事Lineのチェックに余念がなく。

噴水

ハートご飯

 
 かくして、腹一杯飲んで、かつ食べまくったご一統は、お一人様326バーツという衝撃の安値に感動の涙を流しつつ。

 相棒の親戚のお姉さんが運転する流行りのアプリ白タクに乗り込んで、街へと戻っていった。

 さらば、「迂闊の人」よ!

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★クンター、今日のお薦めです。

カオソーイ3

またまた、爺様も暇なこったねえ。

今度はいってえ、なにをおっぱじめるつもりなんだい? 

え、カオソーイ愛好会?

そんなもなあ、おまいさんよお。

うまけりゃ黙って、ワシワシ喰やあそれでいいのさあ。

ゴタゴタ理屈なんぞ並べるから、スープは濁る、麺は伸びる、母ちゃんにゃあ逃げられる。

ついでに、まずいカオソーイ屋が人気店とし幅を利かす、でけえ面をするんだよお。

え?

親愛なる同士諸君、だからしてえ我々えチェンマイ・カオソーイ愛好会はあ、真摯なる自己否定の上に立ってえ、敢然たる理論武装を貫徹しい、不退転の覚悟で悪を倒しい、邪をただしい、正義の道を進もうではないかあ!

どん!(机を叩く音) 

カオソーイ1


勝手にしろい!

じゃあ、おいらあ先に行って、いつもの旨いカオソーイ屋で待ってるからよ。

♪今日もカ〜オソイ、明日もカ〜オソイ、これじゃ年がら年中、カオソ〜イ、カ〜オソイ♪

 会員の皆様、エノケンの「コロッケの唄」のメロディに乗って、今日も元気に歌いましょう!

カオソーイ2


★愉快なお仲間、募集中です!

★高尚なる当会の理念を以下に発表します!

★“究極のカオソーイ”求め、云いたい放題、食べたい放題! バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!

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★クンター、今日のお薦めです。

村の衆

「ああ、いい風ですねえ」

 鹿児島からのゲスト、Aさんはそう言いながら山の端に目をやった。

 なんでも、風の匂いが似ているのだという。

 教師をリタイア後、祖父母が遺した土地と家を守り田舎暮らしをしているのだそうな。

      *

 「それにしても、久しぶりにのんびりできました」

 なにせ、1ヶ月以上滞在していたバンコクでは、連日連夜コンサートに通い詰めていたのだそうだ。

 「ルゥクトゥーン」と呼ばれるタイ歌謡曲の大ファンなのである。

 ここ数年に及ぶタイ旅行は、すべてコンサート追っかけのために費やしてきたという。

 私はその世界にまったく疎いのだが、収録ビデオを見せてもらい、これまでに何枚かCDを買った女性歌手がこのジャンルの歌い手であることを初めて知った。

 ポップスやロックとは異なる大衆的な歌謡曲という位置づけで、バックダンサーと共に歌い踊るのが特色だという。

 かつては日本の演歌に通じる歌詞や曲調が多かったそうだが、最近ではポップスとの融合も進み、かなり洗練されてきた様子。

 だが、大衆に溶け込むという姿勢は変わらず、会場も都心のコンサートホールなどではなく、郊外のお寺、ショッピングセンターの駐車場や空き地などが多用されるという。

     *

 お寺ではむろんタンブン(功徳・寄進)が主な目的となり、企業や檀徒がスポンサーとなる。

 富裕者が、自らの得度を祈念して個人で有名歌手を呼ぶケースもあるという。

 従って、入場料は基本的にタダ。

 時に、椅子代として20バーツを支払う程度なのだそうな。

 かくして、庶民たちはテレビでも知られる有名歌手の生の歌と姿に無料で触れることができる。

 警備も驚くほど緩やかで、サインやツーショット撮影にも気軽に応じてくれるのだそうだ。

 Aさんなどツーショットはおろか、楽屋での歌手との交流やレコーディング風景の見学なども体験しているという。

 それにしても、すさまじいほどの執念、もとい情熱である。

 日本からこれほど熱心に通い詰めてくれるファンがいるなんて、 ルゥクトゥーンの歌い手たちも歌手冥利に尽きるのではあるまいか。

      *

 そんな話をしていると、ついつい夜の酒が進んでしまう。

 ルゥクトゥーンの歌詞に自分の来し方を重ねることの多い嫁も、大喜びだ。

 翌朝は薄曇りだったが、川沿いの道を歩いて棚田や360度の眺望が広がる高台に案内した。

 午後になって、増水して迫力を増した滝に案内すると綺麗な青空が広がった。

 迂闊にもカメラを忘れてしまったのだが、おかげで往路には、田植えで緑濃くなった棚田の大眺望を楽しんでもらうことができた。

 ビールと焼酎が、またまたうまい。

 主な話題は、むろんルゥクトゥーンの世界である。

      *

 翌朝、8時発のバスに乗り込むAさんを見送った。

 一泊するチェンマイでもルゥクトゥーンの情報を集め、できればコンサートに。

 翌日飛ぶバンコクでも、最後の夜のコンサートを楽しみたいという。

 そして、年末には再びタイにやってきてコンサートの追っかけツアーを敢行する予定。

 チェンマイでの追っかけを実現させて、ぜひオムコイ再訪も。

 そんな話を交わしながら、固い握手を交わした。

※旧ブログから見つけた最初の訪問時の記事を再録して、亡きAさんに捧げます。

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★クンター、今日のお薦めです。




カオマンガイ


 “究極のカオソーイ屋”が、ついに復活した。

 車線をはみ出して来た対向車を避けようとしたクルマが暴走して、店先の鉄柵をコンクリートの根元ごと破壊してから幾星霜(?)

 爺様はカオソーイを食べられずに、半死半生の目に遭ったのだが・・・。

 田舎町の総力を結集した再建工事は日々順調に進み。

セメント袋

柱型枠

ブロック積み
セメント練り

ブロック内部


 正しく言えば、この「“究極のカオソーイ”も何気なく出しちゃう大衆食堂」は、なんと図々しくも雄々しくも能天気にも、柱のセメント打ちが終わった事故の翌日から、堂々と営業を開始したのであった。

 ハハハ。

 つまり爺様は、読者の皆様が胸を痛めていた休業のその翌日から、まあ、なんとも抜け抜けと、舌とろかす “究極”のカオソーイやイエンタフォーやカオマンガイを、毎日がつがつと優雅に食べ続けていたのであります。

 ムフフフ。

 ざまあご覧におあそばせませ!(「お気の毒に」という意味の大和言葉でありんす)。

     *

 さてさて、“究極のカオソーイ屋”は、再開後もきわめて元気であります。

 いや、なんだかますますパワーアップしたみたいで、心なしか生麺と揚げ麺とトッピング野菜の盛りがググンと増したような異様な迫力で迫って来るんですなあ、これが。

カオソーイ1

カオソーイ2

カオソーイ3


 爺様、「もう、いつ死んでもいい」と涙で呟く幸せなる日々。

 しかし、人間、いくらうまいからといって、いつもいつもカオソーイばかりでは、死んでも死に切れません。

 ん?

 だから爺様、このごろは急に変節して“究極のカオマンガイちゃん”にお熱をあげているんですう。

 うふ〜ん♪

      *

 カオマンガイは、まあ、ひとことで言えば「蒸し鶏の飯上載せ」ですな。

 それに、鶏ガラスープと茶色の唐辛子タレが必ずセットでついてくる。

ソースかけない


 3品がテーブルに届いたら、先ずはフォークを皿の左脇に背を上にして立てかけ、右手にスプーンを持って熱々鶏ガラスープを優雅に啜ります。

 タイ人は上品だから、器はテーブルの上に置いたまま、背を伸ばしてスープをすくったスプーンの先を口先にもって来るようにして、決して音を立てることはありません。

 ここで味噌汁を食べるときのように器をつかみ、ずるずると音を立ててしまえば、チェンマイにおけるあなたの人望は、瞬時にガラガラと音を立てて崩れ去ることでしょう。

 ああ、ナマンダブ、ナマンダブ。

     *

 さて、スープをひとくち、ふたくち味わったらば、いよいよ、ご飯の上に鎮座するご本尊に取りかかります。

 普通のタイ人は、食べるだけの分量の鶏に小皿から茶色のタレを少しずつすくってまぶしながら食べておりますな。

 しかし、これでは蒸したブロイラーや細長いタイ米といったちょっと匂いのある大衆食材を十二分には活かしきれない。

 そこで普通のタイ人でも、普通の日本人でもない爺さまは、そのタレを鶏肉の上全面に一気呵成にぶちまけてしまう。

カオマンガイ


 なぜか?

 それはこの店が、そのタレの中に擂り下ろした生姜を混ぜ込んでおり、実に良い薫りがするからであります。

 おろし生姜はいわゆる「匂い消し」の役割も果たすのであるからして、この豪快な手法がブロイラーとタイ米の負の匂いを一気に消し去り、むしろ混血による新たな正の薫りを高めるという驚くべきミックス効果を発揮するのであるのである。

     *

 かくして、またしてもチェンマイ市街地にある有名店のカオマンガイなんぞ、鼻の先でせせら笑いたくなるほどに舌をとろかす“究極のカオマンガイ”が、この地上に平和をもたらすべくと神々しく降臨するのであった。

 むふ〜ん。

 爺様、ホントにもういつ死んでもいい。

 さよなら、さよなら、さよなら。

 でも、明日の昼は何を食べようかな?

 悩んじゃうよなあ。

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タレー
 
 おそらく、ロングステイヤーの中でも、この不思議な麺を食べたことのある人は、さほど多くないのではあるまいか。

 実は、別れた嫁の大好物だったのだが、最初に敵がこの麺を食べているのを見たときは、正直言ってギョッとした。

 なんと、スープがピンク色なのである。

 おそらく、豚の血でも混じっているのではあるまいか。

 このゲテモノ喰いめ!

     *

 あとになって、確かに豚の血が混じっている麺もあるのだということを知った。

 だが、それは「ナムトック」と言って、これとはまったく別の麺料理なのだ。

 そして、怖々試してみると、実にうまいんだな、これが!

 ナムトックを一度食べると、いわゆる普通のクイテアオ(タイラーメン)では物足りなくなるほど味が濃厚なのである。
 
 しかも、生臭さなどはまったく感じない。

 源を同じくする豚骨スープと血液が見事に絡まり合って、実に見事なハーモニーを奏でるのである。

 うーん、アロイ・チンチン!(本当においしい)

     *

 さて、このピンク色のスープに包まれた怪しい「イエンタフォー」、これも怖々食べてみると、感動的にうまい。

 テーブルに供されるときには、たいてい写真のようなキツネ色のカリカリ揚げが載せてある。

完成


 それを取り除いてみると、具にはイカ、エビ、ルクチンプラー(タイ式さつま揚げ)などの海産物と、定番の空芯菜がたっぷりと入っている。

 その下の麺は、米でできた半透明の平麺である。

平麺


 さて、先ずは疑惑のスープを啜ってみよう。

 ふーむ。

 ちょっと酸味のある、唐辛子の効いた味付けだ。

 だが、全体としてまろやかな調和がとれており、すっと喉を通ってゆく。

 こうなると、この怪しいピンク色のスープの正体が知りたくなるのが人情というものだ。

 店の親爺に声をかけると、さらに怪しい練り物のようなソースを見せてくれた。

ソース


 一般的には、瓶詰めされた液体状のソースを振りかける店がほとんどだ。

 ところが、この店ではある市場で仕入れた練り状の特性ソースを使っているのだという。

 ふーむ。
 
 だがしかし、このピンク色のソースの正体とは一体なんなんだ!?

      *

 ここで知ったかぶりをすると、その正体は「腐乳」なのである。

 さらに臆面もなく博識振りを披露すると、腐乳とは豆腐と麩(ふ)を一緒に塩水に浸けて、発酵させた中華食材の一種なのだ。

 中華料理では、旨味調味料としてコクを出すために煮物や炒め物に入れたり、お粥のトッピングとしてもよく使うらしい。

 発酵食品なので「豆腐のチーズ」と呼ばれることもあり、臭いもなかなかのものだそうだ。

 これだけだと、ひるむほどの臭いと塩味だというが、惣菜やお粥と一緒に食すと驚くほど味に深みが出る。

      *
 
 色は白の場合が多いのだが、紅麹(べにふ)を使って発酵させると紅い色の「紅腐乳」に変わる。
 イエンタフォー・ソースはこの紅腐乳を使うから、スープが紅色、というよりもスープと混じり合ってピンク色になるという仕掛けだ。

 その素性は、中国でタオフー・ジーと呼ばれる腐乳豆腐と紅麹を塩水中で発酵させたものと、トマトソースまたはチリソース&唐辛子を混ぜた混合調味料といえる。

「イエンタフォー」という呼び名は、どうやら中国の「釀豆腐」にルーツを発するらしい。

 「醸」とは、発酵を意味する。

 つまり、もともとは中国からタイに伝来した料理だと考えられるわけだ。

 しかし、タイ語で豆腐は「タオフー」というのだけれど、今では「(イエン)タフォー」に変わっている。

      *

 どうしてだ、え?

 どうしてなんだよお!

 貴様あ〜、そんなことも知らねえのか?

 ドン!(取り調べ室の机を叩く音です)

 その変化の過程については、にわか勉強の爺様を拷問にかけて、これ以上厳しく尋問するのは酷というものであろう。

 お代官さま、どうか勘弁してくだせえまし。

 ほらほら、つべこべ御託を並べていると、せっかくの具はふやける、麺はすっかり伸びちまうぜい。

th_全体俯瞰


 へいへい、そいじゃあ、先ずはエビ様から。

 あふあふ、ア、これは天ぷらだなあ。

 イカは、ぷりぷり、むっちりと噛み応えがあって。

 むふう、ルクチンプラー、甘みがあってルクチンムー(豚肉丸団子)なんぞ、へへ〜っと恐れ入りそうだ。

 半透明の平麺は清楚なたたずまいで、喉越しツルツル。

 空芯菜は、カリカリしてさっぱり。

 ふう、ぼかあ、幸せだなあ。

スープ


 麺と具をおおかた平らげると、丼の底にはピンク色のスープが堂々と胸をそらして傲然と出現する。

「どうだ、参ったか、この俺様がイエンタフォーの味の秘密を握っているのだぞお!」

 その埃、もとい誇り高さには、こちらも客という立場を忘れて、思わず平伏したくなるほどの存在感なのである。

 これが慣れ親しんだカオソーイならば、すぐさま飯を放り込み、カレーライスにして反撃を敢行したいところだ。

 だがしかし、敵は中国百年の麺の歴史にルーツを持つらしい強者である。

 それに、麺たくさん、具たくさんで、育ちのいい爺様はすでに腹一杯なのだ。

 ゲップ!

 ここは敵に余裕を見せながら、ゆるゆる、たらたらとスープの最後の一滴まで傲然と飲み干したい。

 うーむ、そこのイエン太とやら、ご苦労であったのお!

 さて、勘定は如何ほどじゃな?

 ゲゲッ!

 な、なんと、たったの30バーツ!?

 ヒ、ヒエ〜ッ!

     *

 ハッキリ言えば、今回写真で紹介したような正しく堂々としたニッポンの、もといタイランドの本格イエンタフォーには、滅多に出会えるものではない。

 そこいらのクイティアオ屋に、この重厚かつ繊細な味わいを求めるのは酷というべきだ。

 だから、あなたは食べるのを諦めなさい。

 そんな可哀想なあなたの代わりに、この爺様がたっぷり食べてあげますからねえ。

 それでもたっての願いだというのなら、店の場所を教えてあげましょう。

 いいですよ、いいですよ。

 じゃあ、あとで銀行の口座番号と謝礼の相場を教えますから、たっぷりとね。

 ふふん、ふん♪

 いえいえ、もちろん、気は心、気は心。

 オホオホオホ・・・。

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爺さんと.拡大

 またひとり、友の訃報を聞いた。


 私よりも二歳年上で、まだ68歳だった。


 最後に会ったのは、わが宿を2度目に訪ねてくれた2015年の6月である。

 その後、しばらくご無沙汰していたので、村を離れた直後にFacebookでメッセージを送った。
 

 だが、一ヶ月以上経っても返事が届かない。

 妙な胸騒ぎがした。

有村ムービー

有村横顔

有村横顔ポーズ

 
 心急かれるままに、彼と同じくタイの「ルクトゥーン(大衆歌謡曲)」を愛する共通の友人に問い合わせた。


 返事は、すぐに戻ってきた。
 

 彼はいわゆる追っかけだった。
年に数度もタイを訪れては各地で行われるコンサートを追いかける。
 
 決して高級な会場ではなく、お寺やショッピングセンターの駐車場などで行われることが多いという。
座席などはなく、パイプ椅子を20バーツで借りるような騒音混じりのざっかけな雰囲気の中での演奏と声援だった。


 彼は、そんな劣悪な環境の中でひたすらビデオを回し続けた。
 

 なぜなら、それこそが彼の愛するルクトゥーンだからだ。
 

     *

 高校の校長まで務めた彼は、哲学やクラシック音楽にも造詣が深かった。
 

 そんなあなたが、なぜ大衆歌謡のルクトゥーンを?
 

 忙しい追っかけの合間に、何度もオムコイの我が宿を訪ねてくれた彼にそう訪ねたことがあった。


 彼は私のリクエストで流してくれていたタカテンの曲に身を揺らしながら、心に染み入るような笑顔でこう答えた。


「理屈抜きに楽しい音楽だから」
 

竹橋ポーズ

有村さん渡り
   

 昨日初めて知らされたことだが、彼はステージⅣのガンを患っていたという。
 

 そして、今年の7月に交通事故で逝った。
 

 反対車線に飛び出してガードレールにぶつかり、その反動で反対側の堤防に激突するという大事故だったという。
 
 その瞬間、一体彼の身に何が起こったのか?
 

 彼の仲間たちは、連絡の取れなくなった彼の安否を、あらゆる手を尽くして探ったのだという。


 彼はリタイア後、家族と離れて先祖代々受け継いだ桑畑をひとりで管理していた。


 そこで、仲間たちは彼が暮らしていた鹿児島の地方新聞にアクセスして、ようやく彼の事故と死を報じる記事を見つけた。


 以降、親族とも連絡がとれないため、これ以上の詳しい情報は得られなかったそうだ。
  

      *
 

 それにしても、そのとき、彼の身に一体何が起こったのか?
 

 今となっては、それを知る術はない。
 

 ただ一つだけ言えるのは、彼はその瞬間が来るまで、クルマの中でルクトゥーンを聴いていたはずだということ。


 そして彼岸へと旅立ったあとも、大好きだったルクトゥーンを体を揺らしながら陽気に楽しんでいるに違いないのだということだ。
 
 むろん、その手には私と酌み交わし合った村のラオカオ(米焼酎)のグラス・・・。


 友よ、陽気に眠れ。
 

 そして、体揺らしつつ聴けよ、今も私の胸に流れ続けるあのタカテンの歌声を!

展望台空


 かつて共に過ごした際の写真公開の可否を、もはや彼に尋ねることはできない。

 だが、彼はきっと目尻に深いしわを刻みながら、こう言ってくれるだろう。

 「いいよ、だって理屈抜きに楽しかったんだから」と。

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池波さん


 爺様より一歳年上のX氏が、そのずっしりとした重さにも委細構わず、数冊の本を包んだ風呂敷をかついで、わざわざ我が隠れ家まで届けに来てくださった。

 初めは、山奥の村からの密偵、もしくは刺客かもしれぬと怪しんだのだが、まさか、その疑わしい人物がこんな重たい荷物を担いで、自らの探索能力、あるいは戦闘能力を減殺するはずもない。

 ああ、いかん、いかん。

 窮鼠、猫を噛む。

 人間、追いつめられるとろくなことを考えない。

     *

 待ち合わせ場所は某カフェだったのだが、爺様もX氏も洒落たコーヒーなんぞより、アルコール飲料のの方をより好む。

 本の受け渡しが終わると、話は即決。

 場所を移動して、ビールでの乾杯と相成った。

     *

 X氏は相変わらず機関車のようにパワフルかつ多彩なトークを展開するのだが、最近はどうも妙な失敗が多いのだという。

 数年前には簡単にできたことが、なかなかできない。

 モノを置き忘れたり、高価なものを紛失したりする。

 約束を違えて、家族やまわりを振り回したりする。

 爺様にもいちいち思い当たることが多く、とても人ごととは思えない。

     *

 二人が共通して認識しているのは、数年先に迫った70歳という年齢が、人生の大きな分岐点になるだろうという恐怖にも似た感情である。

 これは、故郷の同級生もメールに書いていたなあ。

 爺様の場合、今のところさしたる体力の衰えは感じないのだが、俗説にいう「男の肉体衰亡の3原則」に即していえば、歯はすでに50代にしてガタボロ、目は最近急にかすみ出し、訳もなく涙がにじみ、モノが二重、三重に見えたりする。

 これは間違いなく、白内障の前兆であろうと思われるのだが、金銭的に見てとてもすぐさま手術というわけにはいかない。

 そして最後の男性としての存在証明能力であるが、これについては言わぬが花であろう。

 うーむ、男の三重苦を全身で受け止めているこの惨状!

     *

 などと互いに慨嘆していても仕方がないから、残る選択肢はとことん飲むに如かず、という結論に達した。

 二人とも高血圧症患者である。

 常に脳梗塞、脳内出血、心筋梗塞、眼底出血、心臓発作など死につながりかねない危険要素を抱え込んでいる。

 だが、X氏の統計数字を駆使した持論によれば、私たちは明日とは言わず、数秒後に昇天、もしくは地獄に召されたとしても、誰にも文句の言えない筋合いなのである。

 だから、先のことよりも今日の今のこの一瞬一瞬を如何に生きるか、いやもっと具体的に言えば、如何に飲むかが重要な問題となってくる。

     *

 だから、飲みましたよお。

 とことん、飲み尽くしましたよお、ウーイ、ヒック。

 最初はビール1本と決めていたX氏だったが、その自己制御機能はたちまちにして崩壊した。

 それにつられて爺さまも、はるかに許容量を超えたビール2本をアッと言う間に飲み尽くす。

 次に、タイウイスキーの水割りに取りかかり、これまたあっという間に底をついた。

 そして、老いの愚痴を核とする滅茶苦茶な談論風発の果て、X氏は少し足下をふらつかせながら家路についたのだった。

 その後ろ姿は、なんともいえない男の哀愁に満ちている。

 よっ、日本一!

      *

 すっかり酔っ払った爺様も隠れ家に戻って、X氏からいただいた宝物をそっとひもといた。

 ああ、もったいない、もったいない。

 なにせ、1ヶ月以上も本から隔離された悶え苦しむ活字中毒重症患者なのだ。

 下手すると、一晩で数冊を一気に読み終えかねない。

    *

 爺様は湧き上がってくる激しい渇望を抑え込み、敬愛する故・池波正太郎さんの『映画を見ると得をする』の文庫本をそっと手に取った。

 表紙に頬を擦り寄せ、背表紙を指で撫でさすり、ハーハーと荒い息をして、ふらふらと目次を開こうしては、ハッと気がついてギュッと目を閉じ、切なげに頭を横に振る。

 といったような、傍から見れば気が狂ったとしか思えない所作を飽きることもなく繰り返しながら、恍惚の人となった爺様は、実に切なく悩ましい永久(とわ)とも思える華麗な一夜を過ごしたのであった。

ああ、ありがたや、ありがたや。

あっ、そこ駄目、あっ、うっ、はふ〜ん!

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ウイワット車

 タイトルを受けた本題に入る前に、昨日転載した新コラムの内容についてさっそく反応があったので報告しよう。

「一部共鳴できるが、ゴルフ場でキャディに妥当な額だと思ってチップを払ったら、少な過ぎといわれて不快な思いをした経験がある」

 という旨のメッセージが届いたのだ。

 ゴルフなんてしたことのない爺様は、感じたままにこんな返事を書いた。

     *

 私はゴルフ場のことはまったく知りませんが、金払いのいい近隣国の人たちがチェンマイ全体の物価を引き上げていることは、肌で痛感しています。

 そのキャディさんも、おそらくそれがあたり前と思って、欲を出すようになったのでしょう。でも、そんなにプレイ中の態度が悪かったのなら、チップを払わないという手もありますよね。

 そして、もしも正面切って「少な過ぎる」と言ったのなら、断固として支配人などに抗議すべきでしょう。

 相手も客商売なのですから、キャディにはなんらかの注意や処分が与えられると思います。それをしないようなゴルフ場なら、行くに値しないでしょう。

 払うも払わぬも、それはサービスの質を見極めた上で、客自身が判断することだと思います。そこには、毅然とした態度があってしかるべきだと思いますが、いかがでしょうか?

     *

 さて、今日の「チェンマイフレンドリー・カーサービス」Facebookサイトには、チップ大好きの相棒ドライバー、ウイワットの挨拶を掲載した。

 一昨日だったか、そのサイトのURLをブログ記事内に貼付けたところ、「うまくいかない」「サイトが開けない」という報告がいくつかあった。

 原因はよく分からないのだが、自身で試してみたときに時々不具合が出た。

 本来なら該当サイトで読んでいただくのが一番いいのだが、Facebookをやらない読者にこれ以上面倒をかけるのも申し訳ない。

 そこで、今日もそのドライバー挨拶文をここに転載することにしよう。

 これは私が寝起きの相棒に直撃インタビューして、その言葉を忠実に再現したものである。

 勝手な創作など一切していないから、どうか、眉に唾をつけて読んで見てください。

 ん?

     *

 初めまして! ドライバーのウイワットです。

 僕の顔が妙にゆがんでいるのは、太陽がまぶしかったからです。決して、人相が悪いわけではありません。

 同い年の妻は、いつも「ハンサムだね」って言ってくれます。でも、なぜか「もっと腹をひっこめなさい」と毎日叱られています。

 年は45歳。2ヶ月前、次男に子供ができたので早くもクンター(爺様)になりました。同居家族が8人に増え、責任重大。めっきり、白髪も増えました。

 こうして日本語で皆様にご挨拶できるのは、無償で宣伝活動を担当してくれた相棒のクンター(こちらは本物の爺様)のおかげです。

 何しろ、僕が知っている日本語は「こんにちは」「大丈夫」「温泉」「マイペンライ(あ、これはタイ語だ!)」くらいなのですから。

 しっかり頑張って、相棒のクンターがもっと年寄りになったら、毎日好きなビールをたっぷり飲んでもらい、若くて優しいガールフレンドを2人くらいプレゼントするのが、僕の夢です(5人にしろと横からクンターが言っています)。

 趣味は、ペインティングです。ドライブの合間にお客様の写真を撮り、待ち時間や帰宅後に肖像画を描いてプレゼントしたりしています。先日は、完成した肖像画を上海のお客様に送って、とても喜んでいただきました。

 僕は、お客さまが僕のドライビングを楽しんで、にっこり笑ってくれるのがとても好きです。笑顔と一緒にたっぷりとチップをいただくと、もっとハッピーになります。その夜は、妻と一緒にベッドルームでもっともっと大ハッピーになります。

 だから、僕はいつもお客様に笑顔で接し、同じ家族のような気持ちで安全第一のドライビングを心がけています。

 あ、そういえば、来年の正月には久しぶりに会う日本人のお客様が予約を入れてくれました。その人たちは、相棒のクンターがやっていた「オムコイ・バンブーハウス」を2年前に訪れた二人連れで、僕がチェンマイからの送迎を担当したのです。

 それはもちろん、相棒クンターの海よりも広く深い人徳によるものでしょうが(そう言うようにクンターに脅されました、人徳って一体なんのことですか?)、そうやって僕のことを再指名してくれたことが、涙が出るほどに嬉しい今日このごろです。

 それでは、皆様との新しい出会いを楽しみに!
 今日もミャンマーからのお客様を乗せて、チェンラーイに安全運転で行ってきます!

 よかったら、クンターだけでなく、僕のFacebookも覗いてみてください。
https://www.facebook.com/vivat.arpai?ref=br_tf&epa=SEARCH_BOX

                                  VIWAT APRAI 

*もしも、チェンマイで運転手付きワゴン車&乗用車が必要になったら。
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守り仏

 
 明日10日、チェンマイ発のちょっとディープな情報紙『CHAO(ちゃ〜お)』(無料)の最新号が発行・配布される。

 爺様は、そこに「クンター流カレン族生活体験」というコラムを、およそ5年半にわたって連載してきたのだけれど。

 村を離れたため、ついに明日の号で最終回を迎えることになった。

 これまでご愛読いただいた読者の皆様に、厚くお礼を申し上げたい。

     *

 さて、昨日の記事「チェンマイフレンドリー・カーサービス始動!」にも書いたように、時を同じくして爺様は信頼できるタイ人の相棒を手助けして新しい出発を始めることになった。

 急遽、当ブログのタイトルを再び元の「チェンマイで悠々として急げ!」に戻したのは、GoogleやYahoo!といった代表的な検索機能に「チェンマイフレンドリー・カーサービス」と入力すれば、一発で表示されるという驚愕の事実が発覚したからである。

 つまり、目先の利に目がくらんだというわけだ。

 それに、「チェンマイ極貧楽園暮らし」なんぞというタイトルにして以降、日本にいる身内がいじめや村八分といったひどい迫害にあっているという恐怖の事実も判明したのである(嘘だけど)。

 爺様のFacebookには、誰かさんがこんなふざけた記事を書いている。

     *

【頭、大丈夫です!】

「おいおい、爺様ときたら、またブログのタイトル 変えちまったぜ。頭、大丈夫かあ?」
なんて、ご心配の向きも多いかと思いますが。
許してくだせえ、お代官さま!
 正直に白状します。実は目先の利に目がくらみました・・・。
というのも、Google検索でもYahoo!検索でも「チェンマイフレンドリー・カーサービス」と入力すると、一発でトップ表示されるという驚愕の事実が発覚したのであります。
しかも、前の 「チェンマイで悠々として急げ!」というタイトルで。
 うーむ。
 それに、「極貧楽園暮らし」なんぞというタイトルにしてからというもの、日本の身内たちがひどいいじめと迫害にあっているのですよお(嘘だけど)。
というわけで、見事に変節しました 。
どうです、立派でしょ?
この勇気! この軟弱さ ! この健気さ!

     *

 というわけで、ともかくも新たなる旅立ちである。

 その再出発を記念して、「チェンマイフレンドリー・カーサービス」のFacebookページに新しいコラムを不定期連載することに決めた。

 期せずして『CHAO(ちゃ〜お)』における連載終了と同時に、この新連載が始まるというのは、実に不思議な符号としか言い様がない。

 すでにお読みになった方も多いだろうが、Facebookをやらない読者の手間を省くために、そのコラムをここに全文転載したい。

 お代は、読んでのお楽しみ!

     *

【日本語ヘルパーボランティア・クンター(爺様)のお役立ちコラム】
         *気まぐれ連載*
 
 ★その① タイ人には訊けないチップに寄せる胸の内★

 このサイトでは友人の会社の宣伝だけでなく、皆様がより楽しく自由に旅するためのヒントになるような“お役立ち情報”を発信してまいりたいと思います。

 その第一回目のテーマは、皆様もきっと一度は頭を悩ませたことがあるに違いない「チップ」。

     *

 タイではそもそも、日本と同様にチップという習慣はなかったのですが、観光立国が進むにつれてこの悩ましい習慣がファラン(欧米人)によって持ち込まれるようになってきました。

 このチェンマイでもむろん、チップの習慣はもう当たり前のようになってきていて、その習慣を持たない日本人ツーリストがうっかり忘れたりすると、「キーニィアオ(ケチ!)」などとタイ語で陰口を叩かれたりするほどです。

 でも、それはタイ人、特に観光業に携わる人たちが「スレてきた」とか「貪欲になってきた」とかいうわけでは、決してありません。

 彼らは数多くの欧米人ツーリストと接するうちに、「チップ」というものが感謝の心を形にして表すものだということを学んだのです。

     *

 なぜなら、ファランはチップを手渡すとき、必ず「サンキュー!」という感謝の言葉をかけます。

 しかも、にっこりと微笑みながら・・・。

 彼ら以上に「微笑みの国」として喧伝されているタイランドの国民である彼らが、そのわずかな臨時収入と共にもたらされる微笑に、すっかり魅了されてしまったことは言うまでもないでしょう。

      *

 ところが、日本人ツーリストの中にはこのチップを手渡す習慣を「相手を見下ろす悪習だ」と勘違いしている人がいます。

 サービスを受けるたびに、いちいちチップを渡すのは面倒だという人もいます。

 確かに、欧米のレストランなどでは料金の1割程度という暗黙の了解があって、食事のたびにそれをいちいち計算するのが、特に疲れているときなどには「面倒だなあ」と感じることがあります。

 日本人の感性として、ちょっと照れくさいという感覚は、この私にもあります。

 でも、ちょっと待ってみてください。

 ここは日本ではなく、時差が2時間もあるタイランドというよその国なのです。

 日本人として慣れ親しんできた習慣、あるいは感性や感覚など自分の心情はさておいて、まず私たちは「この国にお邪魔させてもらっている」という感覚を決して忘れてはならないのではないでしょうか。

     *

 だから、「チップ」という小さな問題ひとつ考えるにしても、それを常に相手の立場に立って考えることが大切だと思うのです。

 さて、本題の「チップ」について結論を急ぎましょう。

 もしもあなたが、何かのサービスを受けたあとでチップを忘れたとしたら、そのタイ人は心底哀しい想いをするはずです。

 もちろん、期待していた臨時収入がなかったことにもガッカリするのだと思います。

 しかし、彼らが心の中で本当にガッカリするのは、決してお金の問題ではないのです。

「ああ、俺のサービスや態度が悪かったのかなあ」

「なにか、お客さんの気に障るようなことをしたのかなあ」

     *

 そうです。

 彼らはまずお金のことを考えているのではなく、自分に失態があったのではないか、落ち度があったのではないかと考えてしまう。

 チップがもらえなかった原因が、あくまでも自分の方にあったのだと考えて、心が傷つき、哀しむのです。

 こうしたタイ人の心情は、ただの旅行者にはなかなか理解できることではありません。

 しかし、タイで10数年間暮らし、日本人よりも日本人らしい律儀さをもつ心優しいタイ人相棒に恵まれたために、彼らの想いがよく分かるようになりました。

    *

 むろん、サービスや態度がひどく悪かった相手に嫌々チップを払うことはないと思います。

 彼(または彼女)自身の今後のためにも、そのまわりの仲間たちのためにも「チップ無し」で深く反省してもらう必要があるでしょう。
 
 それは欧米でも同じです。

 チップの額など、気にする必要はありません。

 日本にも「気は心」という素晴らしい言葉があるではありませんか。

 楽しかったな、良くしてくれたな。

 そんな想いが少しでも心に残ったら、小額でもいい、優しい笑顔と共にさりげなくチップを手渡してあげましょう。

 そのあとで味わう夕食のタイ料理は、たまらなく美味しいに違いありません。

 そして今頃は、その相手のタイ人もまた、家族と共に貧しくとも楽しい食卓を囲んでいるはずです。

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